こころ

職場のモヤモヤ解消法

birdsaho@yahoo.co.jp

じわ~んと、こころにモヤモヤが広がる言動を見たり聞いたりしたとき。

以前は、ただ傷ついただけで終わっていたのですが、頑張ることをやめる決意をして生まれ直したわたしは、今ではこんな風に対処することにしています。

モヤモヤを否定しない。

モヤモヤは、心とつながる身体の反応です。

それを、「自分は弱いから」と考えるとか、無視する、とか、そういうことを決してしないようにしています。

なんだか、モヤモヤしたね、何がモヤモヤする?と心と身体に聴くんです。

スピリチュアル的なことではないです。否定しないでモヤモヤを受け入れるということです。

すぐに返事がなければそのままに。

何か浮かんできたら、紙に書き出してみます。

パソコンよりも、紙に手で書き出すほうが、「出せる」感覚があります。

自分の気持ちを言語化したら。

わたしの場合、直接的に自分のことをどうこう言われて傷つく、ということでなく、他者に対して無関心な態度の人にモヤモヤする、傷つくことが度々ありました。

こうしたモヤモヤは、具体的な出来事ではないため、自分でもよく理解できず、この職場と何か合わない、としか認識できずにいました。

福利厚生もいい、恵まれている、だけどどうしてこんなに苦しいんだろう。

適応できない自分を責めることもありました。

しかし、自分の気持ちを言語化したところ。

乾いた職場風土では、共感力が高く繊細な自分をずっと否定され続けているように無意識に感じていたことに気づけました。

 自分の意見を言っても取り上げてもらえないだろう。
 共感してもらえないだろう。
 余計なことをしていると思われているだろう。
 同質性の高い組織で、個々の違いは無視されがち。
 企業戦士にならないといけないんだ。

居た場所がどういう環境だったのか、何に傷ついていたのかがわかり、それだけで気持ちが成仏されたような気がしました。

研究者の視点を持ってみる。

さらに、自分がいる状況を俯瞰するために、文化人類学の研究者になりきって観察するんです。

どういうときにどんな儀式が執り行われるのか、このコミュニケーションは何の意味をなすのか、無用に思えるこの決裁プロセスは何の均衡を図っているのか…など。

さらには、組織風土の背景も考察してみます。

男性社会はいまだ「戦場」で、そこではいちいち心を持って共感なんてしてたら戦えないし、こなせない。

お金をもらうこと=嫌なことを我慢してこなす、っていう意識がなくならない限り、「無関心」はどんどん広がっていくだろうな、など。

なかなかさびしい話だなと思いつつ、職場風土とわたしは別モノだから、割り切るしかない、という境地に到りました。

相手は自分とは違う、という大前提。

相手を「他者」と思うということは、相手の独自性や独立性を認めることであって、ほかの誰とも同じではない唯一の存在として、その人の個別性を尊重し、畏敬の念を抱くということでもあります。

泉谷閑示「あなたの人生が変わる対話術」

この研究者視点が有効なのは、相手は自分とは違う、という重要な前提に立てるからです。

相手を自分と同じ、と思っている限りでは、「違い」が否定され、理解が不要とされます。

そうすると、自分と「違う」となったときに、怒りや、モヤモヤ、自己否定が湧いてくるのです。

最初から違うと思っていれば、これらの感情は湧いてきません。

他の誰かに話してみる。

研究者視点を持つことは、相手と自分だけの関係性の視点よりも高い位置から見ることになります。

一方で、相手の視点では、勝ち負けにこだわっていたり、上から目線であったりすることもありますが、相手の視点をコントロールすることはできません。

その場合に、どうしてもモヤモヤしてしまうということもあると思います。

そういうときに、「負けるが勝ち」という考え方を思い出してください。

カウンセラーの友人が言うには、「負けるが勝ち」は、他の誰かに、「勝ち」を譲ったことを知ってもらうからこそできる作戦だと。
https://note.com/takehearts/n/nc8565923485f

わたしも確かにそうだと思いました。一人でもできなくはないのですが、それには訓練と余裕が必要です。

話を聞いてもらう、見守ってもらうだけで心が軽くなったりしますよね。

「負けるが勝ち」 こころのなかで呪文のように唱えてみましょう笑。

心の中の仕事のウェイトを軽くする。

わたしは以前、仕事でやりがいが得られずモヤモヤしていましたが、今では仕事だけで人生のやりがいを得ようとすることは、いい意味で諦めました。

現代の仕事は、細分化されており、全体が見えづらく、手応えがなかなか得られないことが多いです。

だから、仕事はお金のため、と割り切ってドライに働く人も多いので、

そんななかで仕事のやりがいを得ようと考えていると、いい人見ーつけた♡とばかりに、どんどん仕事が増えていき、あっという間にキャパオーバーになります。

それでも仕事は、いろんな事情で変えたくてもすぐには変えられない場合もありますよね。

そんなときは、心の中でそっと、仕事の比重を下げてみる。

HSPさんは、どうでもいいと思うくらいが、ちょうどいいかもしれません。

精神科医の泉谷閑示さんは、著書「仕事なんか生きがいにするな」のなかで、「なんでもないように見える『日常』こそが、私たちが『生きる意味』を感じるための重要な鍵を握っている」といいます。

頭ではなく、こころと身体が喜ぶこと。

朝日を見て深呼吸する。食事を味わう。家族との会話を楽しむ。文章を書く。そんなことから。

自分の心地よさを、できる範囲で少しずつ広げていく。

人生全体で見ていきましょう。

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ABOUT ME
Sappo
Sappo
こころと暮らしのオーガナイザー
HSS型HSP。40歳でのメンタル不調をきっかけに生き方を見直し、頑張ることをやめることを決意。本当に大切なことを大切にするこころの整理と、ミニマルでエシカルな暮らしづくりを通して、他人軸で自己否定だらけだった人生から、自分軸のある能動的な人生へとシフトし、HSPゆえの生きづらさを克服。
教育機関事務職として働きながら、心地よい暮らしを追及し、ミニマルでエシカルな暮らしを発信。
ライフオーガナイザー2級/エシカルコンシェルジュ(11期)
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