「こどもの成長はあっという間」にズキンとくるのは。
乳児期、しんどい、と思ってぼやくと、親や、周りの年配の方から、たくさん、この言葉を聞きました。
そのときは、「それはそうかもしれない。だけど、今しんどいのよ。しんどさを聞いてほしいだけなのよ。」と思っていて、その言葉はわたしのこころに留まることはありませんでした。
だけど、こどもが9歳と5歳になった今。
「あっという間」と聞いて、こころにズキンと感じることがあったんです。
リビングに収納するものがなくなる日。
エピソードのきっかけは、ライフオーガナイザー・あさおかまみさんのウェブ記事にて。
本質を大切にする考え方、暮らし方に共感し、参考にさせてもらっています。
お子さんが大学生になり、家を出て行ったあとのご自宅の今を紹介する内容。
我が家は今、何でもかんでもがリビングに集まってくるわけですが、
あさおかさん宅では息子さんの成長にともない、家族それぞれ個室で過ごす時間が増え、モノは個室で管理するようになり、息子さんが出て行った今、リビングダイニングに収納するものはほとんどなくなったとのこと。
スッキリとしたリビングの写真を見て、今、わたしは、こんなに一人時間を渇望しているけど、もう少ししたら、家族みんなでわちゃわちゃしてたのが懐かしくなる日が来るんだ、と、こころに迫ってリアルに感じられたのでした。
ズキン、の理由。
ズキンとわずかに痛みが走ったのはなんでだろうと考えると。
目いっぱい愛せているだろうか。
後悔はないだろうか。
って、過去を振り返っているからでした。
この問いは、無意識の自分に対して、「目いっぱい愛せていない」「きっと後悔するぞ」と脅しているようなもの。
だから、痛みが走ったんです。
できることは何だろう。
自分で自分を脅すことは、もうやめることにしたのでした。
だから、こう考えます。
じゃあ、今日から何ができるだろうか。
朝、目を見て丁寧に「おはよう」してみよう。
1日の終わりには、「愛してるよ大好きだよおやすみー」って、こころを込めて伝えよう。
こどもと遊ぶのは得意じゃないけど、時間を決めて一緒に遊ぼう。
こんな風に考えてみたら、「ズキン」はいつの間にか、和らいでいました。