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整理収納×ストレスケア | 10年に1度大仕分け!のススメ

birdsaho@yahoo.co.jp

自分にとってよくわからないものに囲まれていると無意識にストレスが溜まるもの。10年も住んでいると、いつの間にか正体不明物は増えているものです。

特に、HSPさんは、ソトでたくさんの情報をキャッチして帰ってきます。家での情報量を減らし、リラックスして過ごせる環境を整えることは、生きづらさを抱える人にとって、とても大事なことです。

不要なものがそぎ落とされた環境に身を置くと、気分が軽やかになります!

10年に1度の大仕分け、してみませんか?

まず、マインドセット。

不要なものをそぎ落としたい。

まずはそのことを明確に腹落ちさせることがスタートラインです。

自分だけだとなかなかそこまで到達できないから、そういうときは、ロールモデルの発信に触れて。

ポイントは、整理収納アイディアは、この段階では、一旦スルーすること。

整理収納アイディア本は、マインドセットできている人が、ノウハウとして参考にするといいのですが、マインドセットないままに読んでしまうと、「やらねば感」が生まれてしまうからです。

わたしの場合は、以下の本を読んで、”したい暮らし”を軸に据えました。

まず、八木さんの『「やりたいこと」の見つけ方』で、価値観を見つけるワークを行い、

Sappo
Sappo

不要なことをそぎ落とした軽やかな暮らしをして、周りの人と支え合いながら、自分らしさをのびのび発揮できるようにしたい。

と、思っていることがわかりました。

そして、次のステップ。

軽やかな暮らしをするには具体的にどうしたらいいか。

ミニマルライフを送っている筆子さんの本を読み、目指す山はあそこだ!と、方向性がくっきりしました。

Sappo
Sappo

目に見えない本当に大事なコトを大事にできる暮らしをしたい。本当に大事なコトが埋もれないように、目に見える不要なモノを減らしたい。

季節の移ろい、花の匂い、風の音、風が肌をさわる感触、毎日変わる空の表情、食卓を囲む家族の笑顔、何でもない会話の心地よさ…感性をフルに使って今を感じること。楽しむこと。

そういうことを感じられる暮らしをしたい。

自分の暮らしのイメージを、頭だけでなく、おなかの底から納得できていると、片づけのときの判断がスムーズになります。

明らかに不要なモノを手放すことから。

好きなもの、必要なものをピックアップして他を全捨て。

という方法もあるのだけど、

「自分の心地よさのために、モノをバンバン捨てることに罪悪感を感じてしまう。」

「なるべくモノを活かして大切に使いたい。」

そんな人(わたしです)には、明らかに不要なモノを手放す。

というところから始めることをオススメします。

10年も住んでいれば、明らかに不要なのに、オブジェ化して気づかないものって結構あるはずです。

片付けの先のしたい暮らしをイメージして、片づけの方向性が見えたなら。

片づけ、レッツスタート!!!

と、言いたいところですが、まだちょっとお待ちください。

目指す山はわかったけど、正体不明な敵が、あなたの周囲を取り囲んでいるんです!

正体不明ってどんなもの?

  • いつか使うために取っておいたもの。
    災害のときに使えそう、とか、取説とか、子供が大きくなったら、とか。
  • そもそも使うかどうかわからないもの。
    たとえば、このネジ、このコードは何用?どこに、何に使うん。みたいなもの。
  • 中身がわからないもの。
    この箱何入ってるの?この引き出しの中身は?この棚のなかナニ?
  • いつの間にか家の中に入ってきたもの。
    メールとか、チラシとか、いつの間にかいる。ぬらりひょんならぬ、するりひょん。

好きなもの、必要なもののピックアップはできる。

でも、好き嫌いで言うなれば、正体不明なものは、好き嫌いどっちでもないものが多いはず。わからないから感情も湧かない。

だからとりあえず取っておいてしまう。
無関心が一番こわいのよ~。

「10年に1回大片付け!」は、この普段スルーしがちな無関心なモノに焦点を当てます!!!

10年に1回と言わず、何年に1回でもいいんですけど、10年以上スルーしつづけてる方は、特に、ぜひご検討を!

敵をおぼろげながらわかったところで、次は戦い方のスキル面をもう少し。

片付けの心得。

小さい単位で少しずつ。

いきなり敵の本山へ突っ込んで刀を振り回すかのごとく、リビングで目のついたもの片っ端から、家族に「これまだいるの?」「捨てていい?」とかは、やめときましょう。

その戦い方、確実に、負けます笑。

まずは、小さなところから。

トイレ、とか。キッチンの吊り棚だけ。とか。

自分のコントロールできる範囲から、がいいですね。

敵、とは過激に言いましたけれども、何事にも必要なのは対話、です。

モノを通して自分と対話することで、目指す山に向かうにあたって必要な装備がわかってくるのです。

短い時間で少しずつ。

片付けに苦手意識のある方は、15分刻みとか、30分とか、タイマーをかけて、短い時間で一旦区切るのが肝です。

普段戦っていない人がいきなり長時間戦えないのと一緒です。

鬼滅の刃の炭次郎も、だいぶ修行しましたよね。画中では早巻きにされちゃうけど、1年くらいは?もっとかな。

わたしは、片づけをやると、瞑想ってこんな感じなのかな?っていうフロー状態に入ってしまうので、逆にやりすぎちゃうんですね。

そういう人も、時間は短く区切って休み休みやったほうがいいですね。

1年後に引っ越す想定をする。

正体不明の敵は、ぬるっと暮らしにまとわりついてます。だからその境界線がわかりづらくて、引きはがしが難しい。

そういうときに有効な判断基準を。

今より狭い家への引っ越しを想定して、持っていくかどうか。

レンタル倉庫にお金を払ってまで持ち続けるかどうか。

ぬるっとまとわりついていると気づきにくいですが、モノを持つということは、保有スペースと維持管理に、お金と時間と空間と労力と…いろいろなリソースを割いているんです。

買うときにお金払ってハイ終わり、じゃないんです。

すべてのリソースは無限にあるわけじゃありません。

迷ったときは、自分の大切な時間と、労力と空間を、そのモノに渡したいかどうか、次の10年の引っ越しに持っていく価値があるかどうか、考えてみるとよいと思います。

そのまま連れていくのは重いです。

引きはがしは一見大変そうですが、やりたいことのできる暮らし、リラックスできる暮らし、そういうイメージがあれば、自然とポロリンと放れてくれます。

手放す方法は「捨てる」だけじゃない。

そうは言ったって、捨てるって、切り捨てるような、罪悪感を感じてしまう方も多いと思います。

わたしもそのひとりです。
使い切れなかったモノに対して、申し訳なく思ってしまって、なかなか手放せない。

だから、「ゴミに出す」というのは最終手段です。

「捨てる神あれば拾う神あり」ですが、ゴミとして出したら、燃やされるか埋められるだけになってしまうので、拾う神のもとへ届ける手段を取りましょう。

  1. 売る。
    メルカリ、ヤフオク、古本屋など。
    メルカリ、めんどいんだけどねーー。売り出す期限を決めるといい。
  2. 洋服は端切れにしてティッシュや雑巾代わりに使う。
    細かく切る必要なし。Tシャツなら半分でもいい。油の後処理とか、めちゃ便利。
  3. 地域のおゆずりコミュニティで使う人を探す。
    アプリのジモティーを利用したり、家の前でガレージセールをやっても!
    わたしの住む地域では、LINEのオープンチャットのおゆずりコミュニティで200人以上がつながっており、そこで”ほしい人”を聞くことができたり、無料バザーが定期的に開かれているので出品します。
  4. 素材として使えるものはとっておく。(※捨てるのに躊躇する場合。)
    たとえば、今すぐ小麦粉を使う用がなくても、取っておきますよね?
    それと同じで、すのこ、とか木の板とか、針金とか、段ボールとか、使えそうだなと思えば、取っておいていいと思います。
    モノを手放して身軽な暮らしになると、あるもので何とかしようとするので、必要になることがあります。

それでも「捨てる」にこころが痛む場合は。

上記が面倒だったり、貰い手がいない、使い道がない場合は、手放すことになります。

それでも、「捨てる」にこころが痛む、という場合は、自分の寿命が尽きたときのことを空想するとよいです。

モノは、いつか誰かが、必ず処分します。

自分がやらなければ、誰かが代わりにやるわけで、それが、今自分でやるのか、死んだあと自分以外の誰かがやるのか、の違いです。

自然に還るものでなければ、必ずそうです。

わたしは、モノを手放して、代わりに自由にできる空間が今欲しいと思いました。

モノを手放して、探し物をする時間を減らして、家族と楽しく過ごす時間を増やしたいと思いました。

その空間や時間と比べてもなお、目の前にあるものは抱えつづける価値があるかどうか。

そんな風に考えると、スッと判断できます。

そして、捨てる痛みを味わうからこそ、モノを大切にしようと思えます。

なるべく自然に還るものを選びたい。最後まで使い切りたい。

そういう暮らしにシフトするときは変化のときです。

変化には痛みはつきものですが、その痛みは、味わう価値のある痛みです。

これ、全部自分に伝えてます笑。

さぁ、始めよう。

15分~30分でできる片付け範囲を小さく決めたら、全出し!

好きなモノ、明らかに必要なモノはピックアップして収納。収納方法は難しく考えない。引き出しや袋、棚に収まればOK。

次に、無関心だった正体不明物に焦点を当てます!

①いつか使うために取っておいたもの。

  • ”いつか”が具体的に決まっていなければ、手放す。必要になったら、誰かにゆずってもらえるかもしれないとポジティブに考えて手放す。
  • 取説など、情報として必要なものはネットでダウンロードして、紙は処分。

②まだ使えるから捨てられないもの。

  • 周りの知り合いに使うか聞いてみる。選んでもらうのがGood
  • 地域のおゆずりバザーに出品する。(無料だと高確率で捌ける!)
    なければいっそ自分で仕組みを作っちゃうのもアリ。
  • ジモティーやメルカリ、古本屋で売る。

③思い出があるもの。

  • 夫からもらったプレゼントなどは、使っていないならば、感謝を伝えて手放す。
    (わたしはメルカリの売上金を夫にプレゼントしました。)
  • こどもの作品は、2~3年経ったら、こども本人は忘れてるので親に全権委任されていると考える。
    →オリジナリティがあるもの、親の独断で、飾りたいものや本人が大人になったときに面白がりそうなものだけ残す。
    →直近1年は、本人の意志にまかせる。
  • ぬいぐるみなど捨てづらいものは、自分の心のゆとりが一番と考え、ありがとうの気持ちでさよならする。

④捨てるのに手間がかかるもの。

ガスを含むスプレー缶や、可燃性のものは中身をきちんと取り出してガスを放出させる必要があります。面倒くさいからといって、ぜーったいに、中身があるまま捨てないでくださいね。

  • とりあえずその場で対処せず、集めておく。
  • まとめて粗大ごみに申し込む。
  • 対処するときは、休暇を取って1日割いて取り組む。
  • 解体作業は音楽をお供に、合間にお菓子を食べながら。

⑤勝手に入ってくるものの阻止。

  • メアドを2つ用意し、プライベート用と買い物等で使うアカウント用とに分ける。
    → 広告DMを徹底的に停止する。使ってないアカウントは廃止する。
  • ポストに「チラシ不要」と貼付。
    ↑ これ、貼ると本当に入ってこなくなって、情報量が減ってよいです!
Sappo
Sappo

仕事メールの通知もすべて停止しました。(時間労働なので)

テクニカルな方法は、あとで補う。

モノの片付けは、好き嫌いや、要不要なら、だいたいみなさんわかるかと思うのですが、

書類なんかは、全部嫌い。。。

…ってわけにいかないですよね!

ここは事務的に要不要を知る必要があるわけです。

そのときに参考にしたのが、

石阪京子さん「紙片付け!」

基本、書類は全部いらないけど、これだけは残しておこね~って教えてくれてるから、

作業がスパスパ進むようになります。

要不要がわからないものはとりあえず触らない、よけて置くのがいいです。

わかるものから少しずつ少しずつ。筋トレと一緒です。いきなり重いものは持ち上げられない。

一般の家庭が、劇的ビフォー・アフターする必要ないんです。番組じゃないんだから。

あれ、いつの間にか快適に変わってる・・・!くらいでいいんです。

ゆっくりと、ゆっくりと。焦らずに。1年くらいかけて、暮らしながら片づけましょう。

余白は自由を生む。

実は、スペースはあった。

10年に1回の大片付け!

我が家はまだ途中ですが、押し入れ上下1か所が空になりました!

before
after

空いた別の部屋のスペースに移動したり、処分したりしたら、空になりました!

やってみて気づいたのは、空気みたいなよくわからないものに収納スペースをかなり割いていたということ。

収納スペースがないと思って、残った小さなスペースであれこれ収納を試行錯誤していましたが、完全にしなくていい努力だったー!!

「箱」があると、要不要をしっかり考えず、とりあえず持っておくということをしがちなので、その分モノを集めてしまうんですね。

今の家は賃貸ですが、引っ越したら、今より小さな家でも大丈夫そう、という見通しが立ちました。

余白は、自由を生む。

そうそう、押し入れ上下が空っぽになったら、子どもたちがさっそく居場所にしてました。(ドラえもん状態)

子どもたちの、うれしそうな顔といったら。

自分の好きな場所があるというのは、こんなにもテンションあがるものなんですね~。

5歳の息子なんて、「Reddo(仮名)はね、お兄ちゃんってことなの。(押し入れから出てきたら)お兄ちゃんがね、久しぶりにママに会いにきたってことにするね。」
と、突然、独り立ちした設定のごっこトークを展開。目がキラキラしてました。

その後、押し入れで一人で寝るチャレンジを成功させたReddo。これは思わぬ副産物。

独り立ち、大ウェルカム!!!

わかるというのは清々しい。

作業後、必要なモノが集約されて、コックピットにいるかのごとく、事務仕事がとてもしやすくなりました。

この家に住み始めてちょうど10年。

いざというときの引っ越しや、老後も、腰が重くならずに済みます。

わたしはこれさえあればやっていける、という確信は、暮らすうえでのよすがになります。

次は10年と言わず、5年後にやっとこ。

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ABOUT ME
Sappo
Sappo
こころと暮らしのオーガナイザー
HSS型HSP。40歳でのメンタル不調をきっかけに生き方を見直し、頑張ることをやめることを決意。本当に大切なことを大切にするこころの整理と、ミニマルでエシカルな暮らしづくりを通して、他人軸で自己否定だらけだった人生から、自分軸のある能動的な人生へとシフトし、HSPゆえの生きづらさを克服。
教育機関事務職として働きながら、心地よい暮らしを追及し、ミニマルでエシカルな暮らしを発信。
ライフオーガナイザー2級/エシカルコンシェルジュ(11期)
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