親以外に頼れる人を作っておく。
我が家は社宅です。
社宅では、共通経費なるものがあって、そのお金で、敷地内の草刈りや共用部分の水道代や電気代などを支払っています。
その共通経費は毎月徴収されるのですが、入居当初は、月ごとに変わる当番の人が各家庭を回って徴収していたので、そのシステムのおかげで他の家庭との接点ができ、どの部屋にどんな人が住んでいるのか、何となくわかるようになっていました。
それが、数年前に自動引き落としも選択可になり、だいたいの方が自動引き落としに移行してしまいました。
こどもの年が離れた家庭とは、唯一の会話の機会がなくなってしまうなと思い、我が家は手渡しを継続したのですが、似た考えを持つ方がおり、その家庭と我が家だけ、手渡し徴収を継続していました。
月に1回、お金を手渡す。
そのなかで1~2分、子どもがもう年長だとか、中学生はしゃべらなくなるーとか、何でもない話をしています。
そして先日の「南海トラフ地震臨時情報」。
何かあったときに娘が家で一人だったら。
そう思って、いつも共通経費の受け渡しをしている、このご近所さんに、いざというときの娘の駆け込み場所としてお願いしたのでした。(ご近所さんは専業主婦の方で、普段在宅していることが多い方です。)
こういうお願いって、普段やり取りがあって、どんな方かをわかっていて、信頼関係があるからこそできるのであって、にわかにはなかなか難しいですよね。
マンションの文化に寄るとは思いますが、とあるマンション住まいの方からは、まわりの方と話す機会がほぼない、どんな方が住んでいるのかあまりわからない、という話を聞いたことがあります。
一見手間だと思えることが、セーフティネットに繋がっているっていうこと、案外あるんじゃないかと思うんですよね。
先日も、こんなエピソードがありました。
ある日、娘が家の鍵を家の中に忘れて学校へ行ってしまったんです。
小学4年生で、学童はもうないので、鍵を忘れる=家に入れない。
家に入れない=スマホで親に連絡が取れない。
娘はどうしたか。
ちょうど近所の友達とウチで遊ぶ約束をしていたため、その子のウチへすぐに行ったようなのですが、その前に例のご近所さんのところに寄ったそうなんです。
「鍵を家の中に忘れました。ランドセルは玄関に置いて、友達と図書館で遊んできます。」と報告したそうです。
その後、ピアノの習い事に手ぶらで行き、ピアノの先生からわたし宛てのメールで「友達の家で遊んでいるそうです。」と連絡が入りました。
そのメールを見たのは仕事後でしばらく経ってからですが、そこで娘が鍵を持っていない事態にやっと気づきました。
想定外の事態にも落ち着いて対応した娘を、成長したんだなと思うと同時に、ご近所さんと親しくしておくことが重要だなと感じた出来事でした。
いざというときに、状況を聞いてくれる、気にかけてくれる大人が親以外にいるということ。
暮らしていくうえで、大切なことだなと。
この1件で気づいたのですが、娘とご近所さんとで電話番号交換はしていたものの、わたしとご近所さんとでしていなかったという大ボケをしていました・・・!
このあとすぐに登録したのでした・・(汗)相変わらず抜けている母。