近い人ほど、決めつけがち。
「異文化交流」をするときって、「ちがう」ってことが前提になってますよね。
ちがって当然、ということが双方で共有されているから、いろんな角度から質問するし、思ってもない回答がきたときに、楽しいとすら感じます。
「想定外」に出会ったときに、純粋に、「へぇ~。そうなんだ~。」それで終わることもあれば、「なんでだろう」とさらに知ろうとする思いも出てくるかもしれません。
でも、それが、日本人同士、同じ学校同士、同じクラス同士、同じ職場同士、友達同士、家族同士、親子、自分…となってくると、だんだん、決めつけ、思い込み、無意識のバイアスが強くなっていきます。
「近い」と、相手の行動データが無意識に蓄積されていくのと、脳が勝手に自他を重ねてしまうことで、バイアスが作られがちなんですよね。
簡単に言うと、視野が狭くなるってことです。
きょうも言い忘れてる。いつもそうだから、きっと明日もそうだろう。
とか。
あの様子は怒っているにちがいない。
そんなこと言われたら悲しむに違いない、とか。
前に誘ったとき行かないと言ってたから、もう絶対に行かないんだろう。
とか。
聞きもせずに、それで勝手にイライラしたり、不安になったりして。先回りしたりして。
というのは、わたしのことなんですが笑。
みなさんはそういうこと、ありますか?
・・・・・
このポストで書きましたが、以前、夫との間に、心理的壁のようなものをずっと感じていたんです。
それが、一度自分の気持ちを正直に伝え、相手の行動の原因がわかったら、すっかり、心のしこりのようなものがなくなったんです。
結婚10年目にして。←長かったな…笑。
最近、夫に、
「数年前機嫌が悪そうだったとき、いつもわたしに対して怒っていると思っていたけど、やっぱり怒っていた?}
と聞いたら、
「全然(怒っていなかった)。」という返事が。
誰に対してでもなく、単にイライラしているだけだったんです。
ちなみに、その当時も、何に対して怒っているのか夫に確認していたのですが、
わたし向けの怒りではない、と言われても、
いやいや、そうはいっても私にイライラしているに違いない、と思い込んで、不機嫌が漂う空間にソワソワしていたのでした。。。(思い込みが激しい…)
知らない人であれば、あの人なんでイライラしてるんだろ、で済むと思うんですが、近いと、きっとXXに違いない、という思い込みが作動しちゃうんですよね。
子どもに対してもあるあるです。
子どもはやろうとしているのに親がそれを知らず、初回の声掛けで「早くやって」と言ってしまい、子どもが「いまやろうとしてたよ!」とうるさがるやり取り。
子どもには、『何か言いたいとき、最初は「ふつう」に言おうね』と言ってるのに、親が最初から「やるつもりないだろう」という決めつけのもとに先回りして言ってしまうパターン、これはわたしです笑。
つい言ってしまったときは、子どもからクレームが入るので、「あ、ごめんなさい」と謝ります笑。
こういう思考回路をゼロにすることはむずかしい。
むしろ、近いほど無意識の決めつけが多くなる、偏った見方が多くなる、そういうものなのだ、ということを理解して、〇〇なんじゃないか?と思っても、一旦は聞いてみる、別の角度から考えてみるっていうことを忘れないようにしたいなと思います。
先日もこんなことがありました。
映画に行くとだいたい眠る夫。←すでにここで決めつけが始まってます(汗
夫が娘の付き添いで、映画「スラムダンク」を見に行ったとき、
娘情報によると、映画の後の夫のコメントが。
「魚住(うおずみ)が出てこなかった。」
それだけだったそうなんです。←「だけ」というのも余計なお世話ですね(汗
あんだけ漫画読んでて、そこかい笑、まぁ感情の起伏がそんなに大きくない夫だから…
と思っていたんです。
そしたら、あるとき夫が、スラダンの漫画をペラペラめくりながら、こうつぶやいてました。
「話の展開がわかっているのに、(映画)泣きそうになったな~」
…と。
決めつけ、気づいたときが吉。