メンタル不調 | 重大な決断に迷うときは先送りに。
不調期、ちょっと回復して考える力が湧いてくると、早くこの状況を脱したくて、転職とか、そもそも組織で働くのをやめて独立するとか、さらには引っ越しまで頭をよぎるようになる。
物件は内覧にもいくつか行って、成約目前になった物件もあった。
だけど、成約目前になって、急に不安が押し寄せてきた。
本当に今の職場は合っていないのか?キャパオーバーではあったけど、すべてがやりたくないことではないような…。
でも、やってみたいことがあるならば、年齢も年齢だし、今がちょうどチャンスなのではないか?
でも、やめることは簡単だけど、再就職はほぼ無理。やめて後悔しないのか?
でも、組織で働くことがそもそも気質として合っていないのではないか?
でも、今の家(社宅)は子供たちも馴染んでいる。この安定を手放してまで、やりたいことがあるのか。家族を巻き添えにする覚悟があるのか?
でも、こころが健やかでいられない「安定」なんて…。
でも、でも、でも…。
めちゃくちゃ悩んで、脳みそが疲弊した。
悩んで消耗しただけで、結局、何も決断できなかった。
かかりつけ医にぼやいたところ、「組織を離れるのもいいと思いますけどね笑、今は判断するのはやめておきましょう。」とやさしく諭されて、先送りにした。
結果的に、先送りしてよかったと思う。
今後の見通しが立っていないのに辞職を決めることは、底の見えない谷にジャンプするのと一緒だ、と思った。
※第三者が見ても、明らかに、組織全体が不健全な場合は、辞める、も選択肢だと思います。
回復の途上にいるときは、ケガと違って明確に回復状況が見えないため、「早く前に進まないと」と、前のめりに焦りがち。
だけど、あくまで回復途上であって、完全に回復しているわけではない。
今思えば、気分もとても不安定だったし、睡眠も安定して取れていなかった。
そんなときに、健康であっても大きなエネルギーが必要になる大きな変化に踏み出す、というのは、命を削ることと同義だと今では思う。
気分が不安定なときって、それを「性格」だと思って、決断できない自分にひどく落ち込む。
だけど、気分が安定すると、あの時の自分は一体何だったんだろうと思う。
睡眠がうまく取れない、家事育児のやる気が出ないなど、暮らしに支障が出ている場合は、かなりの疲弊状態にあると考えて、考えるのをやめてみよう。
職場のパート職の方で、以前世界的大企業でバリバリ働いていた方がいる。
「やめるときって、『あ、やめよう』って自然と気持ちが向くものですよ。」と言っていた。
まずは回復を図る。回復すれば、自然と決断できるはず。
考えない代わりに、小さな小さなできることから取り組もう。
少しずつ、少しずつ、積み重ねていけばいい。
一日一回、背筋を伸ばしてみる。
朝、寝る前、深呼吸をしてみる。
そんなことでもいい。
焦らない。焦らない。
同じように焦っている人が、これを読んで少しクールダウンできますように。