こころ

メンタル不調 | 重大な決断に迷うときは先送りに。

birdsaho@yahoo.co.jp

不調期、ちょっと回復して考える力が湧いてくると、早くこの状況を脱したくて、転職とか、そもそも組織で働くのをやめて独立するとか、さらには引っ越しまで頭をよぎるようになる。

物件は内覧にもいくつか行って、成約目前になった物件もあった。

だけど、成約目前になって、急に不安が押し寄せてきた。

本当に今の職場は合っていないのか?キャパオーバーではあったけど、すべてがやりたくないことではないような…。

でも、やってみたいことがあるならば、年齢も年齢だし、今がちょうどチャンスなのではないか?

でも、やめることは簡単だけど、再就職はほぼ無理。やめて後悔しないのか?

でも、組織で働くことがそもそも気質として合っていないのではないか?

でも、今の家(社宅)は子供たちも馴染んでいる。この安定を手放してまで、やりたいことがあるのか。家族を巻き添えにする覚悟があるのか?

でも、こころが健やかでいられない「安定」なんて…。

でも、でも、でも…。

めちゃくちゃ悩んで、脳みそが疲弊した。

悩んで消耗しただけで、結局、何も決断できなかった。

かかりつけ医にぼやいたところ、「組織を離れるのもいいと思いますけどね笑、今は判断するのはやめておきましょう。」とやさしく諭されて、先送りにした。

結果的に、先送りしてよかったと思う。

今後の見通しが立っていないのに辞職を決めることは、底の見えない谷にジャンプするのと一緒だ、と思った。

※第三者が見ても、明らかに、組織全体が不健全な場合は、辞める、も選択肢だと思います。

回復の途上にいるときは、ケガと違って明確に回復状況が見えないため、「早く前に進まないと」と、前のめりに焦りがち。

だけど、あくまで回復途上であって、完全に回復しているわけではない。

今思えば、気分もとても不安定だったし、睡眠も安定して取れていなかった。

そんなときに、健康であっても大きなエネルギーが必要になる大きな変化に踏み出す、というのは、命を削ることと同義だと今では思う。

気分が不安定なときって、それを「性格」だと思って、決断できない自分にひどく落ち込む。

だけど、気分が安定すると、あの時の自分は一体何だったんだろうと思う。

睡眠がうまく取れない、家事育児のやる気が出ないなど、暮らしに支障が出ている場合は、かなりの疲弊状態にあると考えて、考えるのをやめてみよう。

職場のパート職の方で、以前世界的大企業でバリバリ働いていた方がいる。

「やめるときって、『あ、やめよう』って自然と気持ちが向くものですよ。」と言っていた。

まずは回復を図る。回復すれば、自然と決断できるはず。

考えない代わりに、小さな小さなできることから取り組もう。
少しずつ、少しずつ、積み重ねていけばいい。

一日一回、背筋を伸ばしてみる。

朝、寝る前、深呼吸をしてみる。

そんなことでもいい。

焦らない。焦らない。

同じように焦っている人が、これを読んで少しクールダウンできますように。

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ABOUT ME
Sappo
Sappo
こころと暮らしのオーガナイザー
HSS型HSP。40歳でのメンタル不調をきっかけに生き方を見直し、頑張ることをやめることを決意。本当に大切なことを大切にするこころの整理と、ミニマルでエシカルな暮らしづくりを通して、他人軸で自己否定だらけだった人生から、自分軸のある能動的な人生へとシフトし、HSPゆえの生きづらさを克服。
教育機関事務職として働きながら、心地よい暮らしを追及し、ミニマルでエシカルな暮らしを発信。
ライフオーガナイザー2級/エシカルコンシェルジュ(11期)
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